今までで一番キツい勉強でした。
プロジェクトマネジメントのスキルを客観的に証明する資格である、PMP(Project Management Professional)。
2020年末に私は死ぬ思いで試験に合格したので、その時の感想と勉強法について書きたいと思います。
目次
そもそも大したマネジメントなんかやってない
本題に入る前に、僕が試験を受けることとなった経緯と、今までの業務経験について書きたいと思います。
遡ること、2020年の3月。新年度を控え、会社では20年度の研修の募集が始まりました。
僕は毎年2件くらいの研修を受講していたので、例年通り「今年も何かやるかあ」と講座リストを眺めていました。すると上長から1件のメールが。
件名:今年のPMP試験受験の対象者となりました
ん???何で???
件名を何度見ても理解できませんでした。だって僕20代だし、プロマネと名乗って仕事したことないし・・・。
考えれば考えるほど訳が分からなくなってきたので、上長に確認しに行きました。これは一体どういうことだと。
すると、先輩がこの度(19年度で)合格したから、その次の順番的に僕となったので対象者とした、と・・・。
理屈としては分からなくはないんですが、そもそもPMPは
が受験要件となるため、普段の業務からプロマネとして活動しているようなバリバリ社会人でなければ受験資格を満たすことができないのです。
僕は確かに今までチームで業務をしていましたが、正直自分が先頭に立ってプロジェクトのまとめを行なっていたかと言うとそうは言えないため、なんだか不安でした。
そもそも自分の経歴がPMIに認められないんじゃないか、と・・・。
ですが、PMP試験の申請を行ったところあっさりと通過してしまいました。
(めちゃくちゃドキドキした・・・)
実際に行った勉強
PMP試験において、申請というプロセスも実はかなりの鬼門なのですが、そこについては色々と解説しているサイトがたくさんあるため、ここでは触れません。
(申請をしても監査に引っかかって差し戻されたりと、面倒なことが多いためです)
申請が無事に終わり、勉強を始めることになったのですが、まずこれはお伝えしておきたいということがあります。
独学のみの勉強による合格はかなり厳しいと思います。
(そもそもPMP受験を検討している方はそんなこと考えていないのかもしれませんが)
僕は外部の研修と、PMBOKの記載内容理解を平行して約2ヶ月ほど勉強し合格しましたが、本番の試験では全く手応えを感じませんでした。
確実に取れる問題を抑えて、かろうじてボーダーを超えたという感じです。
そのため基本的には、外部のPMP対策講座などを受けて、PMPについてよく知っている講師から試験のハウツーを教えてもらうことは必須だと思っています。
そして、僕の場合は2ヶ月しか勉強期間がとれず、結構焦りながら勉強していました。
というのも、2021年から試験の内容が変更されるということが分かっていたので、試験内容が変更される前に合格しておきたいと思ったためです。
前述したように、僕は100%合格すると確信できる勉強量ではなかったので、そんな奴の勉強法聞いても仕方ないよと思う方がいらっしゃったらと思うと心苦しいです。
ですが勉強していてこれはマストだなと思うこともあったので、是非目を通してほしいです。
まず大前提ですが、自分の中で焦らず十分に対策できると考える勉強期間を確保して下さいね!
その1:PMBOKガイドの目線を持つ
試験勉強をしていると、練習問題や試験想定問題に取り組むことになると思います。
そこで一番陥ってはいけないポイントは、問題に解答する時に
普段の自分の業務目線で考えてしまうことです。
PMP試験の問題では、例として
「〇〇のような状況となった場合、プロジェクトマネージャーのあなたはどうするか」
という問題が多く出題されます。この時、自分の社会人経験から成るものさしで判断し解答すると、おそらく大半を間違ってしまいます。
「PMIイズム」で検索すると沢山出てくるのですが、PMP試験に合格したい場合、あなたはPMIが理想とするプロジェクトマネージャ像に限りなく近づかなければいけません。
その2:暗記するのではなく、まずは理解に努める
PMBOKを読んでいると、初めて聞くような言葉が沢山出てきます。
それらは試験突破のために確かに覚えておく必要があるのですが、それよりもまずはPMBOKの体系的な理解が不可欠です。
まずは知識エリアやプロセス群など、マクロな視点で理解を進めて、次に各プロセスなどで用いられる言葉の定義を理解するほうが、効果的に勉強を進めることができると思います。
僕も、試験勉強はまず知識エリアなどの大枠を理解した上で、細かいところを勉強するようにしました。
その3:本番と同じ状況で練習問題を解く
現在のPMP試験では、180問の問題を230分で解く必要があります。
単純計算で、1問あたり1分15秒くらいで解答しなければならないことになるのですが、
前述したようにPMP試験はシチュエーションを理解して解く問題が大半なので、問題文を
理解し解答しなければなりません。
つまり全問を時間内に解くために、問題を素早く理解するというスキルは絶対必要です。
そのスキルを身につけるには、試験本番と同じ条件で練習するのがオススメです。
180問がキツければ、100問単位で練習するのもアリだと思います。
その練習をしていて、問題文や解答欄にある単語がわからなければ、それをメモして後ほど復習、という流れを反復すれば解答する力は必ず上がっていきます。
まとめ
PMP試験で出題される範囲はかなり広く、ダラダラと勉強しているとジリ貧になります。
今回の僕の勉強期間は2ヶ月と短期決戦でしたが、長くても3〜4ヶ月くらいがモチベーションを保てるギリギリのラインだと思います。最初は学習が果てしなく感じると思いますが、コツコツ行えば必ず合格できるはずです!
この記事が少しでも合格の役に立てますように!